ユーロ圏のインフレはピークに接近も、秋までは大きな下げはないとの見方も=NY為替
NY時間の終盤に入ってもユーロドルは買い戻しが続いており、1.06ドルちょうど付近に上昇している。一方、ユーロ円も朝方こそ133円台に下落していたものの135円台まで買い戻される展開。前日のユーロ円は21日線に跳ね返された格好となり上値の重い印象が続いていたが、21日線の水準まで戻せるか目先は注目される。本日の21日線は136.50円付近に来ている。
市場からは、ユーロ圏のインフレはピークに接近しているものの、秋までは大きな低下はないとの見方が出ている。ユーロ圏の4月の消費者物価指数(HICP)は7.4%に急上昇していたが、5月には上昇一服が期待されるという。ただ、昨年後半のエネルギー価格高騰によるベース効果が第4四半期に強力に作用するまでは、現行に近い水準で推移すると見ているようだ。
インフレ圧力はグリーン政策と拡張的な財政政策により、当面は高止まりする可能性が高いとしている。ECBが金融刺激策を早期に縮小すればするほど、インフレ期待のオーバーシュートは抑制され、インフレを2%に戻すための利上げの必要性も次第に低下するとしている。
EUR/JPY 135.31 USD/JPY 127.63 EUR/USD 1.0602
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。