リスク回避が継続もドル売りの反応 ドル円は127円台前半まで下げ幅拡大=NY為替
きょうも市場はリスク回避の雰囲気を強めているものの、為替市場はドル売りの反応が見られている。ユーロの買い戻しが活発化していることが相対的なドル売りに繋がっているとの指摘も出ているが、特段のドル売り材料はない。
そのような中でドル円は一時127円台前半まで下げ幅を広げ、先週安値の127.50円付近を下回る展開が見られている。きょうの下げで21日線を完全に下放れる動きが見られており、目先は125円までの調整も有り得るとの指摘も出ているようだ。
きょうのドル売りについて一部からは、最近の急上昇後のドルの転換点が接近しつつあるとの見方も出ている。金融情勢のさらなる悪化で、市場がFRBの引き締め期待を弱める段階にある半面、世界の他の地域、特にユーロ圏に関しては、市場がまだ大幅な引き締めを織り込んでいることを理由として挙げている。
しかし、ドル高期待を温存している向きが圧倒的に多いのも実情。
USD/JPY 127.42 EUR/JPY 134.84
GBP/JPY 159.16 AUD/JPY 89.93
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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