大幅反落、米国は過去最大のＳＰＲ放出へ＝ＮＹ原油概況

NY原油先物5月限（WTI）（終値）
1バレル＝100.28（-7.54　-6.99%）

　ニューヨーク原油の期近は大幅反落。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が７．５４～７．１６ドル安。その他の限月は６．４４ドル安～０．３０ドル高。
　
　米国が過去最大級の戦略石油備蓄（ＳＰＲ）放出を発表したことが背景。５月から６ヶ月間に渡り、１日当たり１００万バレルを放出し、エネルギー価格の高騰を抑制する。バイデン米大統領によると、国際エネルギー機関（ＩＥＡ）加盟国も追加で備蓄を取り崩し、３０００～５０００万バレル放出する見通し。ＩＥＡは４月１日に緊急会合を開催する。

　時間外取引から５月限は下落。通常取引開始後は下げ幅をやや縮小する場面もあったが、戻りが抑えられると９９．６６ドルまで安値を塗り替えた。

MINKABU PRESS