英中銀は23年下期までに1.5%までの利上げとの声も=NY為替
きょうの市場はリスク回避の雰囲気が一服する中、ポンドドルは1.35ドルちょうど付近での推移が続いている。今週に入って、売りが強まるものの、最終的には買い戻されており、ローソク足は長い下髭を示現している。チャート的にはリバウンド相場の兆候が出ており、期待感を高めている向きもいるようだ。
ジョンソン首相のスキャンダルで政治リスクはあるものの、いまのところポンド相場は静観姿勢を決め込んでいるようだ。首相への辞任要求が多方面から出ているが、ジョンソン首相は対抗する方針を示している。
市場では英中銀の利上げ期待が高まっており、来月の英中銀金融政策委員会(MPC)での利上げを織り込む動きも出ている。一部からは、英中銀は追加利上げを継続し、2023年下期には政策金利を1.5%まで上昇させる可能性が高いとの声も出ている。
英中銀は、インフレ期待や賃金に与える影響を抑えようとしているという。通常以上の賃金上昇を示唆する証拠と、これまでの異例の金融緩和が、利上げ継続を正当化する理由の多くを提供するはずだという。2月、5月、そして、下期に1回、2023年にさらに2回の利上げを実施すると見ているようだ。
GBP/USD 1.3517 GBP/JPY 154.53 EUR/GBP 0.8346
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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