ドル円重い、オミクロン株はともかくデルタ株の感染拡大が止まらず=東京為替前場概況
東京外為市場でドル円は引き続き調整含み。先週末の112円半ばから113.08円付近まで戻したが、上値は重い。
先週のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言からすれば、高インフレの定着を回避するため、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入ペースの縮小が早められ、来年の早期利上げに道が開かれる可能性があるが、先週の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが弱かったことがドル円の上値を抑制している。オミクロン株はともかく、先月末からデルタ株の流行が米国で急拡大していることも圧迫要因。
調整安が続いているクロス円の戻りも鈍い。新型コロナウイルスの感染者数からすると、フランスはロックダウンに向けて秒読み段階に入っている。スペインやイタリアでも流行が悪化している。ユーロ円は127.83円付近、ポンド円は149.69円付近、豪ドル円は79.43円付近まで切り返したが、上げ幅は限定的。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。