株式市場はＦＲＢの利上げを割安に値付けているとの指摘も＝米国株

NY株式1日（NY時間10:35）
ダウ平均　　　34851.97（+368.25　+1.07%）
ナスダック　　　15735.16（+197.47　+1.27%）
CME日経平均先物　28080（大証終比：-100　-0.36%）

　きょうのＮＹ株式市場は反発して始まっている。ダウ平均は一時４００ドル超上昇する場面がみられた。朝方発表の米経済指標が強い内容だったことが買い戻しをフォローしている模様。エネルギーや小売りが上昇している。

　前日はパウエルＦＲＢ議長の議会証言が予想以上にタカ派な印象だったことで、ＦＲＢによる早期引き締め期待が高まり、米株式市場はネガティブな反応が見られていた。しかし、きょうから師走相場に入って買い戻しも出ている。

　米株式市場はインフレの上昇圧力は一時的との見方を依然として反映させている。そのため最終的なＦＲＢによる利上げを過小評価している可能性があるとの指摘も出ている。賃金上昇や仕入れ価格、供給問題で、インフレ圧力は持続と強さの点で重大な上振れリスクがあるという。これらの上振れリスクは想定されるＦＲＢの引き締めサイクルの速度と規模に引き継がれる。

　インフレを背景にパウエルＦＲＢ議長は以前の予想よりも迅速な資産購入ペース縮小プロセスの可能性を示唆していた。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美