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ポンドドルも失速 MPCが接近するにつれてポンドに下押し圧力がかかる可能性も=NY為替

為替 

 きょうのNY為替市場はドル買いが強まっており、ポンドドルは失速。パウエルFRB議長の議会証言が行われており、それに敏感に反応している。議長は「インフレに関する一過性の表現を止める時が来た」と述べたほか、「数カ月早い資産購入ペース縮小終了を検討可能」とまで述べた。これまでよりもタカ派にシフトした印象が強く、FRBの早期引き締め期待からドル買いが再び強まっている。

 きょうの市場はオミクロン株への警戒感を再び強め、ポンドドルは買い戻しが膨らんでいた。一時1.33ドル台半ばまで買い戻されていたが、パウエル議長の証言を受けて一気に1.32ドルを割り込む場面も見られた。

 市場からは、英経済の先行きに慎重な見方も出始めている。オミクロンへの懸念で英政府は、すべての成人にブースター接種を開始する意向を表明しており、海外旅行に対する制限に続く動き。市場からは、12月16日の英中銀金融政策委員会(MPC)が接近するにつれて、英国での感染の悪化がリスクに敏感なポンドに下押し圧力をかける可能性があるとの指摘も聞かれる。また、英中銀の12月利上げに対する市場の期待も徐々に後退する可能性もあるという。

 スナク英財務相とベイリー英中銀総裁は引き続き異例の課題に直面している。パンデミックは英経済に大きな打撃を与えたが、その失われたものの多くは回復を見せている。しかし、投資が減少し、生産性も低下すると、ほぼ確実に傷跡が残るという。オミクロン株が発見される前でさえ英経済は、財政支援の打ち止め、サプライチェーン問題、高インフレなどの課題に直面する中、来年の成長鈍化への懸念も根強い。

GBP/USD 1.3250 GBP/JPY 149.91 EUR/GBP 0.8518

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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