米消費者信頼感は低下 インフレ懸念が米消費者心理を圧迫=NY為替
日本時間0時に11月調査分の米消費者信頼感指数が発表され、109.5と前回から低下し、予想も下回った。予想外に強かった前回分も下方修正されている。発表元のコンファレンスボード(CB)は声明で、「短期的な成長見通しへの期待は高まったが、雇用と所得の見通しは落ち込んだ。インフレ上昇に対する懸念、そして、程度は低いものの、デルタ株の感染拡大が信頼感を低下させた」と評した。
堅調な雇用回復と賃金上昇、株価の最高値に支えられて米消費者心理はパンデミック初期に見られた水準を遥かに上回っている。しかし、感染再拡大と数十年で最も急速なインフレ上昇が米消費者の信頼感の持続的回復を妨げている模様。
為替市場は瞬間的にドル売りの反応が見られたものの、大きな動きには至っていない。ドル円は株安を受けて売りが強まっており、指標発表前にすでに112円台半ばまで下落していたこともあり、指標自体への反応は限定的。
USD/JPY 112.63 EUR/USD 1.1374 GBP/USD 1.3363
コンファレンスボード消費者信頼感指数(11月)00:00
結果 109.5
予想 111.0 前回 111.6(113.8から修正)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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