ポンドが買戻しに苦労する3つの背景=NY為替
先週末のポンドは買い戻しの動きが見られていたものの、本日は再び戻り売りに押されており1.32ドル台まで戻している。オミクロン株の発生でポンドは積極的な買戻しに苦労する可能性があるとの指摘も聞かれる。背景には3つのポイントを挙げている。
1つ目は、英国は感染症疫学と公衆衛生の歴史・実績が最も豊富な国であり、遺伝子配列解析技術についても常に世界の最先端を走ってきた。そのことが逆に、英国での新たな発生を報告する可能性が高いことも意味するという。
2つ目は、英株式市場のベンチマークであるFTSEは資源株のウェートが高く、コモディティ需要へのショックが株式市場に大きく影響する。
そして3つ目は、これまで英中銀の利上げ開始観測がポンドをサポートしていたが、現在は12月16日の英中銀金融政策委員会(MPC)での利上げ期待が後退しており、据え置きが見込まれている。
上記の3つの背景により、ポンドは積極的な買戻しに苦労する可能性があると指摘。
GBP/USD 1.3300 GBP/JPY 151.33 EUR/GBP 0.8469
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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