ドル円は113円台後半まで買い戻される オミクロンへの不透明感は根強い=NY為替
きょうの為替市場でドル円は瞬間的に113円を割り込む場面が見られたものの、NY時間に入って113円台後半まで買い戻されている。オミクロン株の発生で先週末の市場は警戒感が強まった。ただ、週明けの市場は落ち着きを取り戻しており、動向を見極めたいとの雰囲気が広がっているようだ。
オミクロンに関連した症状が軽度とも一部報告もあり、懸念は僅かに和らいでいる。米国債利回りや米株も下げを取り戻しているが、オミクロンに関する現在のワクチンの有効性や、感染力、影響などのより詳細な報告を確認するまでは数週間待たなければならず、不透明感は根強い。
一部からは、今年はリスク資産にとって良い年であることもあり、投資家がドル円のロングポジションを直ぐに解消する可能性は低いとの声も聞かれる。しかし、新変種の出現は当然、FRBが正常化に固執できるかどうかを疑問視させるという。
今週は金曜日の11月米雇用統計を始め、注目指標が幾つか発表される。また、火曜日と水曜日にはパウエルFRB議長が2期目の指名を受けてから初の議会証言を行う予定。指標はFRBの早期引き締めを引き続き裏付けるものと予想されるが、ドルが再び上値追いの勢いを強めるにはオミクロンの詳細を確認する必要があると指摘している。
USD/JPY 113.70 EUR/JPY 128.11
GBP/JPY 151.24 AUD/JPY 80.93
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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