ユーロドル、オミクロン株への反応で下げ過ぎ感が証明との声も=NY為替
きょうのユーロドルは先週末の買い戻しが一服し、1.12ドル台での推移となっている。オミクロン株のニュースをきっかけに、一時1.13ドル台まで回復する場面が見られたものの、きょうは伸び悩んでいる。きょうの市場は米株や原油が反発して始まっており、先週末の動きを反転させる中でユーロドルも戻り売りに押される展開。
ユーロドルは11月以降、下げが加速し、1.11ドル台まで下落する場面も見られていた。しかし、先週の後半辺りから下げ過ぎ感が指摘される中、オミクロン株のニュースが飛び込んだことで買戻しを強めたものと思われる。通常、このケースのユーロドルであれば、リスク回避の売りのはずだが、市場の反応は買い戻しだった。これは、市場が売られ過ぎ感から反転の機会をうかがっている証拠の可能性があるとの指摘が出ている。下値ではユーロのキャリートレードの巻き返しが出ているものと思われ、リバウンド機運が高まっているという。
12月に入ると年末に向けたリバランスによるドル売りも期待され、オミクロンに関する不透明感と相まって、FRBの正常化を材料としたドル買いを一時的に遅らせる可能性がある。ただ、その場合でも、あくまで自律反発の範囲で、どの程度の期間続くかは、オミクロンによる世界的なリスク回避の雰囲気次第だという。
明日はユーロ圏の11月の消費者物価指数(CPI)速報値が発表されるが、市場の雰囲気次第では自律反発を加速させる可能性もあると指摘している。
EUR/USD 1.1264 EUR/JPY 128.04 EUR/GBP 0.8467
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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