週末の報道にリスク警戒やや後退も、不安定な動き=東京為替概況
週末の報道にリスク警戒やや後退も、不安定な動き=東京為替概況
先週末、南アで検出された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒感が一気に強まり、リスク警戒の円買いが進む展開に。リスク警戒局面ではドル買いも入りやすいが、安全資産である米債を購入する動きが強まり米長期債利回りが低下、ドル売りも広がり、ドル円はドル安円高両面から値を落とす格好に。
115円30銭台から113円05銭前後まで値を落とした先週末の動きの後を受けたドル円は、買い戻しが入る展開。週末に南アのワクチン諮問委員会委員長が英メディアのインタビューに答え、南アでのオミクロン感染者の症状はおおむね軽度から中程度、同国での入院患者は増えていないと発言したことで、過度な警戒感が後退。113円台後半に上昇して週の取引がスタートすると、一時113円88銭まで。下げて始まった日経平均が前引けにプラスに転じる場面が見られるなど、株安の動きが一服したことも、ドル円を支えた。
しかし、午後に入るとリスク警戒の動きが再開した。後場、日経平均は大きく下げてスタート。その後も売りが目立つ展開となった。その後も下げ幅を広げると、日経平均は一時500円を超える下げに。その他アジア株の下げが目立つ展開に、ドル円はリスク警戒から値を落とすという展開に。
先週末ドル安の動きから1.1330台を付けたユーロドルは、1.1270台まで一時値を落とした。その後も戻りは鈍く。やや頭の重い展開。午前中、ドル円の買い戻しに合わせ128円60銭台まで買いが入ったユーロ円は、ドル円が下げる中でユーロドルの上値が重くなり、127円80銭割れまで値を落とす展開に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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