変異株の出現を背景とした円高はやや緩むが、タカ派寄りの米金融政策見通しは後退=東京為替前場概況
東京外為市場では、先週末にかけての円高がやや後退。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株に対する警戒感が高まっているが、感染した場合でも症状が軽いとの指摘もあってリスク回避的な動きがやや緩んでいる。
ただ、ドル円の高値は113.88円付近までと戻りは限定的。変異株の驚異が不透明であるなか、来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入ペースに調整が加えられるとの観測が後退している。オミクロン株の出現でインフレ高進から焦点が移った。来年の早期の米利上げ観測も含め、タカ派寄りの見方が萎縮している。
ドル円と同様にクロス円の戻りも浅く、ユーロ円は128円前半、ポンド円は151円半ば、豪ドル円は81円前半で推移。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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