コロナ変異株の出現でリスク回避一色に、ユーロは相対的に強含み=東京為替概況
26日の東京外為市場では円買いや資源国通貨売りが目立った。新型コロナウイルスの変異株であるB.1.1.529型が南アフリカなどで見つかり、デルタ株よりも感染力が強いと見通されていることで金融市場はリスク回避一色だった。時間外取引でダウ平均先物やニューヨーク原油などリスク資産が下落しているほか、安全資産である米長期債には買いが強まった。米長期債利回りは1.55%付近まで9bpほど低下。
ドル円は114.51円付近、ユーロ円は128.50円付近、ポンド円は152.27円付近、豪ドル円は81.69円付近、カナダ円は90.04円付近まで下げ幅を拡大。リスク回避の円買いに加えて、資源国通貨売りが入ったことから、豪ドル円やカナダ円の下げがきつかった。
ユーロドルは1.12ドル前半でしっかり。リスク回避のドル買いは見られず、ユーロはポンドや資源国通貨に対して買いが優勢だった。コロナショック後の超緩和的な金融政策を解除しつつある国の通貨が重かった反面、欧州中央銀行(ECB)は緩和解除に慎重であったことから、現在の局面で相対的にやや強含んでいる。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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