ユーロドルは買い戻し強める 市場は22年のECBの利上げを織り込み続ける=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りの動きが優勢となる中、ユーロドルは買い戻しが強まっている。前日までは21日線で神経質な動きがみられたものの、きょうの上げで21日線を上放れる展開が見られている。
しかし、本日のECB理事会後のラガルド総裁の会見は、その市場の期待に強く反発していた。インフレが以前の予想よりも長期化する可能性には言及したものの、ECBは最近のインフレ上昇を一時的なものと見なし続けていることを繰り返した。市場の利上げ期待はガイダンスと一致しないともまで言及していた。
来年の利上げ期待を否定した格好となっているが、短期金融市場は、ECBの早期利上げ開始はないことを確信していない様子で、依然として来年11月までに0.10%の利上げ期待を織り込んでいる。
EUR/USD 1.1684 EUR/JPY 132.43 EUR/GBP 0.8462
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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