ユーロ売りが優勢、独Ifo景況感指数が4か月連続低下=ロンドン為替概況
ユーロ売りが優勢、独Ifo景況感指数が4か月連続低下=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ユーロ売りが優勢。ユーロドルは1.1660台が重く、1.1620近辺まで下落。ユーロ円は132.60近辺を高値に132円割れ目前まで下落。対ポンドでもユーロ売りがみられている。この日発表された10月独Ifo景況感指数が4か月連続の低下となり、今後の成長鈍化が警戒されたことが背景。また、週末にトルコと米欧諸国との外交問題が発生したことも影を落としたようだ。トルコリラは週明けオセアニア市場で最安値を更新、その後は売り一服も、引き続き先週末よりもリラ安水準で取引されている。ただ、欧州株や米株先物は底堅く推移、NY原油先物も84ドル台に高止まりしており、リスク動向全般としては目立った動きはみせていない。ポンドはユーロに連れた値動きにとどまっており、対ドルは1.37台後半から半ば、対円は156円台半ばを軸とした振幅にとどまっている。ドル円は113.60-70レベルを中心とした揉み合いが続いている。
ドル円は113円台後半での取引。東京朝方につけた113.83レベルを高値にロンドン朝方の113.47レベルを安値とするレンジ取引。ロンドン時間はほとんど113.60-70レベルを離れず揉み合っている。米10年債利回りは一時1.665%近辺に上昇。欧州株や米株先物は底堅く推移と、リスク動向は落ち着いている。
ユーロドルは1.16台前半での取引。ロンドン朝方に1.1664レベルまで買われたが、東京高値1.1665レベルには届かず。その後は売りに押されて1.1620近辺まで安値を広げた。ユーロ円も132.60レベルまで買われたあとは、売りに転じると安値を132.04レベルまで広げた。対ポンドでもユーロ売りが優勢。10月独Ifo景況感指数が4か月連続の低下となり、今後の成長鈍化が警戒されたことが重石となっている。また、週末にトルコと米欧諸国との外交問題が発生したことも影響したか。
ポンドドルは1.37台後半での取引。ロンドン朝方につけた1.3792レベルを高値に、その後は1.3743レベルまで安値を広げた。ただ、対ユーロでの買いが入り、下げは限定的だった。ポンド円は156.15近辺から156.82近辺での振幅で、方向性は乏しかった。ユーロポンドは0.8460近辺から0.8440近辺へと軟化している。ポンド独自の材料は特段みられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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