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【今週の注目材料】米第3四半期GDPで、景気回復の鈍化を核に~米第3四半期GDP速報値

為替 

"  28日木曜日に米国の第3四半期GDPが発表されます。
第1四半期が前期比年率+6.3%、第2四半期が+6.7%と高水準での景気回復を続けてきた米国ですが、第3四半期は成長が鈍ると見込まれています。

 事前予想は前期比年率+3.2%前後となっています。
7月以降デルタ変異株による新型コロナの感染拡大が米国で広がり、消費などに影響が出ていたことや、サプライチェーン問題での原材料不足からの供給制約が広がったことが背景にあるとみられます。

 米国では今年初めに25万人を超えていた新型コロナの一日当たり新規感染者数(7日間平均・この後も)が、6月には1万1千人台まで低下。収束への期待が強まっていました。
しかし、7月後半以降デルタ変異株による感染拡大が強まり、9月半ばに17万人を超える新規感染者が出るなど、厳しい状況となっています。

 重病者数などが一時に比べ抑えられており、行動制限も緩和されていますが、消費行動などを通じた経済の影響が懸念されるところとなっています。
7月に非農業部門雇用者数が前月比100万人を超える増加となるなど、順調な回復を見せていた米国の雇用市場が、8月、9月と冴えない結果となった背景にも、こうした新型コロナの感染拡大があるとみられています。"

 サプライチェーン問題も深刻です。世界的な半導体不足を主要因とした供給制約が第3四半期に入って強まっています。
今月18日に発表された9月の米鉱工業生産指数は前月比1.3%の低下。8月の数字も0.1%の低下に下方修正(速報時点では+0.4%)されており、2か月連続での低下です。また、内訳のうち製造業生産指数は半導体不足問題が直撃した自動車生産が7.2%という大きな落ち込みを見せたこともあって0.7%の低下。こちらも8月が速報時の+0.2%から0.4%の低下に下方修正されており、二か月連続での低下となりました。

 稼働率を見ますと、9月は製造業が75.9%、全体では75.2%とともに8月から低下。
現行基準での統計開始である1972年から2020年までの平均を4.4%ポイントも下回っており、厳しい状況が見られます。

 また、天候による特殊要因も第3四半期GDPに影響を与える可能性があります。
9月に米南部を襲ったハリケーン「アイダ」の影響が懸念されています。

 第3四半期の景気鈍化が数字でしっかりと示される中で、物価上昇の流れが止まらないという状況は、米経済にとってかなり厳しい印象を与えます。予想を超える低下となった場合は、ドル売りの動きに要注意です。

MINKABU PRESS 山岡和雅

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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