ECBは正常化において順序付けに固執するとの声も=NY為替
きょうの為替市場はドルの買い戻しが優勢となる中で、ユーロドルも戻り売りが出ている。ただ、全般的に様子見気分が強い展開で、1.1640ドル付近での狭い範囲での上下動に終始している。
FRBや英中銀と同様にECBもこれまでの刺激策の解除を模索し始めている。ただ、FRBや英中銀ほど早い動きを取っておらず、慎重なアプローチを心がけているようだ。
そのような中で市場の一部からは、金融政策の正常化においてECBは、順序付けに固執するのではとの声も聞かれる。ECBは利上げを急いでおらず、少なくとも資産購入を完全に終了させるまでは利上げは開始しない方針をフォワードガイダンスを通じて強調するという。更に利上げ開始に高い基準を設ける可能性もあるとしている。なお、現在の短期金融市場は、2022年秋までに0.10%の利上げで織り込む動きを見せている。
EUR/USD 1.1641 EUR/JPY 132.52 EUR/GBP 0.8431
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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