【北欧通貨】クローナ買いの流れが継続~スウェーデンクローナ
【北欧通貨】クローナ買いの流れが継続~スウェーデンクローナ
ドルクローナは昨日の海外市場で8.63台後半から値をおつぉい、直近安値である8.58台後半を割り込む動きに。東京市場に入ってもう一段のドル売りクローナ買いが広がり、8.57台を付けている。先月16日以来のドル売りクローナ高圏。
先週一四日に発表された同国消費者物価指数は、事前予想を下回るも高水準となり、スウェーデン中銀が示す長期の緩和政策維持に対して市場では懐疑的な流れに。隣国ノルウェークローネの力強い上昇などもクローナの連れ高を誘っている。
今月発表された中国吉利傘下のスウェーデン自動車大手「ボルボ・カー」の上場方針もクローナ高に寄与。欧州では今年最大級のIPOになる見通しで、このIPOを受けてボルボカーの時価総額は250億ドル(約2兆8千億円)となる可能性があると米紙が報じるなど、盛り上がりを見せている。ボルボは親会社であり吉利との関係で中国での販売が大きいことに加え、2030年迄に販売する新車をすべてEVとすることを発表するなど、EV化が進んでいるメーカーとして注目を集めている。
対円では円安の流れもあってもう一段の上昇。今月七日の12円60銭前後からの上昇基調が強まり13円33銭前後まで。
SEKJPY 13.328
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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