アジア株 香港市場で中国恒大集団が10%超急落、3週間ぶりに取引を再開 傘下保有株売却成立ならず
アジア株 香港市場で中国恒大集団が10%超急落、3週間ぶりに取引を再開 傘下保有株売却成立ならず
東京時間11:21現在
香港ハンセン指数 26113.37(-22.65 -0.09%)
中国上海総合指数 3594.20(+7.20 +0.20%)
台湾加権指数 17007.23(+119.41 +0.71%)
韓国総合株価指数 3022.19(+9.06 +0.30%)
豪ASX200指数 7438.90(+25.23 +0.34%)
アジア株は香港を除いて上昇。原油や金などの商品価格の上昇を好感して素材やエネルギー関連が買われている。きのうのNY市場で原油価格は一時、1バレル=84.20ドル台まで上昇、2014年10月以来の高値をつけた。
豪州株は小幅続伸。ビクトリア州の州都メルボルンで、現地時間21日夜にロックダウンが解除される。モリソン首相は、ビクトリア州で16歳以上の人口の70%がワクチン接種を完了したと発表した。同州のアンドリュース首相はツイッターで、人々のワクチン接種に対する努力をとても誇りに思っているとツイート。ただ、依然として新規感染者数は高水準。20日には新たに2232人のコロナ感染者が確認された。
香港株は前営業日終値を挟んで推移。12営業日ぶりに取引を再開した中国恒大集団は7.1%安、一時10%超急落する場面も見られた。今月4日から取引を停止していた。同社は傘下の不動産管理部門の株式売却の協議を進めていたが、先週この協議を打ち切ったと20日付けの届け出で明らかにした。恒大集団は傘下の恒大物業集団の株式50.1%を日本円で約2900億円で売却する計画だった。株式売却成立ならずで同社の資金繰りがいっそう厳しくなった。ただ、恒大集団株安の影響は限定的なもよう。
上海株は小幅上昇。中国当局の発言を受け、景気先行きに対する過度な警戒感が後退しているもよう。中国副首相は演説で、国内の不動産市場のリスクは全体的に制御可能だとして、不動産市場の発展は変わっておらず、年間の経済目標を達成することが可能だと述べた。
執筆者 : MINKABU PRESS
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