【新興国通貨】昨日はルーブル高が強い展開に~ロシアルーブル
19日はブラジルレアルなど一部を除いて新興国通貨全般に買いが目立つ展開。通貨だけでなく新興国株もしっかりで、MSCI新興市場指数は直近9営業日で7日目の上昇に。ルーブルは14日、15日と連日のドル安ルーブル高に13日の72.13前後から70.90前後まで大きく落とした後、週明け18日の新興国通貨全般に売りに71.40近くまで。18日のロシア市場クローズを71.30台で迎えたが、昨日は71割れで始まると、71.00が重くなる形で70.82前後までと、安値を更新する動きを見せた。
NY原油の上昇傾向もあってルーブル自体が買われやすい地合いになっており、新興国通貨全般の上昇局面に乗りやすくなっている面も。
独露のパイプライン「ノルドストリーム2」が先月完成し、EUの規制当局が承認した場合、道パイプライン経由の輸出がスタートする状況になっていることも、ロシア経済にはプラスとの期待感が広がっている。同パイプラインには反発も見られるが、ロシアは起動しない場合、これ以上の追加供給は難しいとEUをけん制。エネルギー問題で厳しい状況にある欧州の承認が進む可能性がある。
ルーブル円も先月後半の1.48台からの上昇基調が強まる展開。先週末に1.61台を付けた後、週明けいったん1.60兆度近くまで調整の場面も、昨日は1.62に迫るなどルーブル高円安が進んでいる。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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