ジョンソン&ジョンソンが上昇 通期ガイダンスを上方修正=ダウ採用銘柄
ジョンソン&ジョンソン(J&J)<JNJ>が上昇しておりダウ平均をサポート。取引開始前に7-9月期(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。通期ガイダンスも公表しており、1株利益、売上高とも上方修正している。パンデミックの制限が緩和されるにつれて、患者が病院や診療所に戻り、業績は全体的に改善した。
投資家が注意深く見ている医療機器部門も、選択的手術が回復してきたことから、売上高は前年比8%増加して66億ドルとなった。コンシューマー・ヘルスケア部門は、風邪、インフルエンザ、アレルギーの季節の中で、成人のタイレノール、子供のモトリン、ジルテックの売り上げが急増し、5%増の37億ドルとなった。
一方、ワクチンの売上高は5億ドルと予想を下回った。同社のウォークCFOは、「25億ドルの年間予測を達成に向け順調に進んでいる。ただ、ワクチンは非営利ベースで提供されており、他の幅広いポートフォリオほど重要ではない」と述べた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.60ドル(予想:2.36ドル)
・売上高:233.4億ドル(予想:237.4億ドル)
医療機器:66.4億ドル(予想:68.1億ドル)
コンシューマー・ヘルスケア:37億ドル(予想:36.8億ドル)
医薬品:129.9億ドル(予想:131.9億ドル)
ワクチン:5.02億ドル(予想:7.62億ドル)
Remicade:7.61億ドル(予想:7.62億ドル)
Zytiga:5.48億ドル(予想:5.71億ドル)
Stelara:23.8億ドル(予想:23.1億ドル)
Xarelto:6.36億ドル(予想:6.30億ドル)
Imbruvica:10.7億ドル(予想:11.5億ドル)
Simponi:5.71億ドル(予想:6.10億ドル)
Darzalex:15.8億ドル(予想:14.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.77~9.82ドル(従来:9.60~9.70ドル)(予想:9.66ドル)
・売上高:941~946億ドル(従来:938~946億ドル)(予想:930億ドル)
(NY時間09:43)
J&J<JNJ> 163.00(+2.88 +1.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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