米CPIはインフレ長期化兆候を示すも、米10年債利回りは低下=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:47)
2年債 0.358(+0.020)
10年債 1.539(-0.038)
30年債 2.032(-0.064)
期待インフレ率 2.525(+0.033)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。この日発表の米消費者物価指数(CPI)は予想を上回り、インフレ長期化の兆候を示した。米国債利回りも上昇の反応を見せたものの、その上げは続かず、急速に下げに転じた。特段の材料は見当たらなかったが、過熱感も高まっていただけに、米CPI発表と、午後のFOMC議事録公表で調整が出たのかもしれない。
この日は30年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を下回ったことから、利回りは下げの反応を見せていた。
米10年債は1.52%台まで一時低下したほか、30年債も2.02%まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は+118(前営業日+123)までフラット化している。
米30年債入札結果
最高落札利回り 2.046%(WI:2.062%)
応札倍率 2.36倍(前回:2.49倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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