ドル売り優勢、米CPI発表控えて調整、ドル円は113円台半ば=ロンドン為替概況
ドル売り優勢、米CPI発表控えて調整、ドル円は113円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。米10年債利回りの低下や、米株先物が時間外取引で上昇に転じたことが影響した。また、米消費者物価指数の発表を控えて、前日のドル買いの動きに調整が入る面もあったようだ。ユーロドルは1.1540台から1.1560台へ、ポンドドルは1.36手前から1.3640台へと上昇。クロス円も買われて、ユーロ円は131.30台、ポンド円は155円手前まで高値を伸ばした。そのなかでドル円は底堅く推移も113.50-60レベルでの揉み合いにとどまっている。8月の英GDPは前月比+0.4%と予想ほど伸びず。前回7月テータが下方修正された。8月の英貿易赤字は予想以上に拡大。ただ、ポンド売り反応は限定的、その後は買いが優勢となっている。8月ユーロ圏鉱工業生産は前月比で落ち込んだが前年比では高い伸びを維持した。ユーロは反応薄だった。
ドル円は113円台半ばでの取引。東京市場午前に113.35レベルまで下押しされたあとは、買い戻しが優勢になっている。ロンドン朝方には113.60近辺まで上昇し、東京午前の下げを戻した。その後は、米債利回り動向にも反応薄で、米消費者物価指数の発表待ちとなっている。
ユーロドルは1.15台後半での取引。東京市場で買われたあと、上昇一服となっていた。ロンドン時間には再び買いが優勢となり、高値を1.1567レベルまで伸ばした。ユーロ円は131.00近辺でサポートされており、高値を131.36レベルまで伸ばした。米株先物が上昇に転じ、欧州株も序盤の下げを消しており、クロス円の下支えとなった。米10年債利回りは1.59%近辺に上昇後、1.55%台まで低下、ドル売り圧力となった面もあった。
ポンドドルは1.36台前半での取引。東京市場で1.36台乗せへと買われたあと、ロンドン朝方の英GDPや貿易統計の弱い結果の動きでは1.36台を維持。その後は買いが優勢となり1.3644レベルに高値を更新した。ポンド円は154.30付近まで一旦下押しされたが、その後は買いが再開して高値を154.95近辺まで伸ばした。ユーロポンドは0.8470-90レベルで小幅に下に往って来い。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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