【海外市場の注目ポイント】米ＦＲＢ議長・米財務長官議会証言など

　日本時間午後１１時にパウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長とイエレン米財務長官が米上院銀行委員会で証言する。パウエル議長は事前原稿で、「経済の再開が続くにつれ、供給の目詰まりや採用難、その他の制約の度合いが想定以上に大きく、長引く恐れがあり、インフレに上振れリスクをもたらす可能性がある」、「持続的なインフレ上昇が深刻な懸念となるようなら、インフレがわれわれの目標と一致する水準で推移するよう、ＦＲＢは確実に対応し、政策手段を講じる」と表明している。パウエル議長がインフレの上振れリスクから来年の利上げ開始に言及するようなら、ドルが買われる可能性がある。

　また、このあとの海外市場では、欧英米の中銀関係者が相次いで発言する。日本時間午後９時にラガルド欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁のＥＣＢフォーラム開会挨拶、同午後９時半にデギンドスＥＣＢ副総裁の討論会参加、同午後９時５０分にマン英金融政策委員会（ＭＰＣ）委員のパネル討論会参加、同午後１０時にエバンス米シカゴ地区連銀総の挨拶、同午後１０時４５分にパネッタＥＣＢ専務理事の討論会参加、同２９日午前０時にシュナーベルＥＣＢ専務理事の討論会参加、同２９日午前２時４０分にボウマン米ＦＲＢ理事のバーチャルイベント参加、同２９日午前３時にパネッタＥＣＢ専務理事の講演、同２９日午前４時にボスティック米アトランタ地区連銀総裁の講演が予定されている。
　
　経済指標としては、日本時間午後１１時には９月の米消費者信頼感指数が発表されることになっている。大方の予想は１１５．０となっており、前月の１１３．８を上回り、３カ月ぶりに上昇するとみられている。
　
MINKABU PRESS