ドル円は１１１．１３円まで強含み、豪ドルは買い戻し＝東京為替前場概況

　東京外為市場、序盤は前日海外市場からの米国金利上昇を背景にしたドル買いの流れを引き継いでいたが、中盤に入ると米国債利回りの時間外取引での下落を受け、ドル全面高も一服。ユーロドルは午前１０時３０分ごろにつけた１．１６８５ドル付近、ポンドドルも同様に１．３６８８ドル付近を本日安値に下げ渋っている。

　ドル円は１１１．１３円付近まで強含み、前日高値を上抜けた。東京序盤まではドル買いにより上昇し、中盤は日経平均株価の下げ幅縮小による円安地合いの中で一段高となった。クロス円は総じて、序盤は株安を受けた円高傾向の中で弱含むのもが目立ったが、中盤に入ると円安方向へと転換し、ポンド円は１５２．１９円付近まで上昇して本日高値を更新している。

　豪ドル円は８０．９６円付近まで上昇し、豪ドル／ドルは中盤に０．７２８０ドル台まで戻して朝方の水準を回復している。午前１０時３０分発表の豪小売売上高が市場予想ほど悪化せず、豪ドルは買い戻しがみられている。

　ＮＺドル円は７７．９２円付近まで上昇し、ＮＺドル／ドルは０．７０１０ドル台を回復。ニュージーランド政府が過熱する住宅市場の沈静化に向けた法案の骨子を公表したが、事前観測に沿った内容となっており、公表後はＮＺドルの買い戻しが優勢となっているもよう。

　日経平均株価は続落。前引けでは前営業日比１００．４１円安の３万０１３９．６５円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１１１．０９円、ユーロドルは１ユーロ＝１．１６９０ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１２９．８７円、ポンド円は１ポンド＝１５２．１８円、豪ドル円は１豪ドル＝８０．９３円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７７．９１円、スイス円は１スイスフラン＝１１９．９４円、カナダ円は１カナダドル＝８８．０５円付近で推移している。

MINKABU PRESS