東京株式(大引け)=609円高と急反発、買い戻し流入し3万円台回復
24日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに急反発。中国恒大集団の債務問題に対する警戒感が後退したことなどを背景に3万円台を回復した。
大引けの日経平均株価は22日終値に比べ609円41銭高の3万248円81銭。東証1部の売買高概算は14億2537万株。売買代金概算は3兆5578億円となった。値上がり銘柄数は2104と全体の約96%、値下がり銘柄数は68、変わらずは16銘柄だった。
東京市場は23日が休場だったが、休み中にNYダウが大幅高となったことが好感された。中国恒大集団が人民元建て債の利払いを実施することを表明したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)では11月にもテーパリング(量的緩和縮小)の開始を決定することが示唆されたが、利上げには時間があるとの見方が強まった。これを受け、この日の東京市場で日経平均株価は全面高となり、33業種全てが上昇した。中国恒大の問題に対する懸念が後退するとともに、売り方の買い戻しが流入し日経平均株価は終値で17日以来となる3万円に乗せた。為替が一時1ドル=110円50銭近辺へ円安が進行したことも好感された。海運、銀行、鉄鋼など景気敏感株を中心に上昇した。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>、トヨタ自動車<7203>が上昇し、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株が大商いのなか急伸した。米国の長期金利上昇を受け、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが買われた。日本航空<9201>や日本製鉄<5401>が上昇し、東京エレクトロン<8035>やルネサスエレクトロニクス<6723>も値を上げた。
半面、信越化学工業<4063>やエムスリー<2413>、第一三共<4568>が値を下げ、三井ハイテック<6966>や神戸物産<3038>が軟調。日本ペイントホールディングス<4612>も売られた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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