【新興国通貨】リスク警戒感の後退や原油高が買いを誘うも、対ドルではドル買いの勢いが勝る～メキシコペソ

【新興国通貨】リスク警戒感の後退や原油高が買いを誘うも、対ドルではドル買いの勢いが勝る～メキシコペソ

　昨日の海外市場でメキシコペソは対ドルで当初買いが広がるも、その後ドル全面高基調に押される形でドル高ペソ安に。恒大問題に対する警戒感が後退し、新興国通貨買いの動きが東京午後からロンドン市場にかけてすすみ、ドルペソは２０．１０台から一時節目の２０．００を割り込み１９．９８前後まで。NY原油先物の上昇も、ペソへの買い材料となった。しかし、ドル高の動きに支えられる形で２０．００を回復。NY午後から東京午前にかけてドル高の流れが続く中で２０．０７台まで上値を伸ばしている。

　対円では円安の勢いが勝る展開。ペソ円は昨日日本時間日中の５円４６銭割れから上昇基調に転じ、ロンドン市場午前に５円５０銭前後まで。その後の対ドルなどでのペソ売りに５円４７銭台まで調整の局面も、その後は円安基調の勢いが上回る形で５円５１銭近くまで上値を伸ばしている。もっとも、ドルペソでのペソ売りもあって東京市場では若干上値が重く、５円５０銭割れの場面も。

MINKABU PRESS 山岡和雅