ECBとFRB、英中銀の格差が鮮明に=NY為替
きょうの為替市場は中国への不安を一服させる中で、円相場は円安が強まっている。ユーロ円も買い戻しが続いており、129円台半ばまで上昇。200日線が129.65円付近に来ており、目先の上値メドとして意識されほか、130円の大台を回復できるか注目の動きが見られている。
今週のFOMCと英中銀金融政策委員会(MPC)は予想以上にタカ派色が強く、市場は米英の利上げ時期の予想を前倒ししている。ECBが先日の理事会で慎重姿勢の強調に苦心していたことと比較すれば、違いが浮き彫りになっている。
ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下での資産購入のペース縮小を打ち出してはいるものの、市場では来年3月に予定通りに資産購入を終了したとしても、それに代わって、通常の資産購入プロフラム(APP)を拡大することによって量的緩和(QE)を継続すると見ている。金融政策の格差が鮮明となっており、短期的にユーロの重石になるとの見方は根強いようだ。
EUR/JPY 129.44 USD/JPY 110.21 EUR/USD 1.1746
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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