【これからの見通し】きょうは米FOMCの結果発表、中国恒大問題を引き続き注視
【これからの見通し】きょうは米FOMCの結果発表、中国恒大問題を引き続き注視
きょうは米FOMC会合の結果が発表される。市場では今回のテーパリング開始は見送られるとみており、11月開始を有力視しているようだ。今回の会合では11月に向けた議論について示されるのかどうかが注目されている。経済予測では各メンバーの金利見通しに変化があるのかどかも注目ポイント。タカ派色が一段と強まるのかどうかをチェックしたい。
パウエルFRB議長の記者会見では、従来からの慎重さと、テーパリング開始に向けた方向性示唆の両面でバランスがとられることが想定される。足元では、中国不動産大手、中国恒大の債務問題が株式市場を不安定にしている。この点についての言及も出てきそうだ。市場に安心感を与えることができるのかどうかがポイントとなろう。
引き続き中国恒大関連の報道が注目されそうだ。23日の人民元建て社債利払いを実施すると報じられており、東京、アジア市場はひとまず安堵の反応を示していた。ただ、膨大な債務総額に対して、今回の利払い額は微々たるものだ。投資家・債権団や中国政府の今後の対応についてはまだ不透明だ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、米FOMC関連以外では、南アフリカ消費者物価指数(8月)米MBA住宅ローン申請指数(17日までの週)米中古住宅販売件数(8月)ユーロ圏消費者信頼感・速報値(9月)ブラジル中銀政策金利 など。石油関連では、米週間石油在庫統計が発表される。
発言イベント関連では、パウエルFRB議長会見が最も注目される。その他では、ウッズ英中銀副総裁が講演を行う。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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