今週のFOMC、ドットプロットにも注目=NY為替
きょうの市場は中国経済への不安感からリスク回避の雰囲気が広がっており、リスク回避のドルは買いが優勢となっている。しかし、それ以上に円高の動きも強まっており、ドル円は109.45円付近に下落。目先は先週にサポートされた109円の水準が維持できるか、そして、8月安値が108.70円付近にあり、目先の下値メドとして意識される。
今週はFOMCが予定されており、22日(日本時間23日未明)に結果が発表される。市場では、今回は資産購入ペース縮小開始を議論はするものの、アナウンスはないとの見方が多い。ただ、フォワードガイダンスは修正され、11月か12月の開始を示唆するとの見方も出ている。市場では11月発表、12月開始のシナリオが有力視されているようだ。
また、今回は経済見通しやFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)も公表される。資産購入ペース縮小を開始しても、その後の利上げまでは距離があるとの見方が依然として多い。パウエルFRB議長も資産購入ペース縮小と利上げは切り離す姿勢を強調していた。
市場では資産購入ペース縮小の期間がどの程度になるのか、また、利上げ開始はいつになるのかに注目が集まっている。FOMCメンバーの一部からは、来年第1四半期までの終了が望ましいとの発言も出ていたが、現状から考えれば、2014年の時と同様に10カ月程度に及ぶのではとの見方が多いようだ。
また、利上げ開始について6月のドット・プロットでは、22年の利上げ開始が18人中7人いたが、若干増える可能性も指摘されている。ただ、いまのところは23年下期の利上げ開始との見方がコンセンサスとなっている。いずれにしろ、今回のFOMCもドットプロットは最注目の1つとなりそうだ。
USD/JPY 109.48 EUR/USD 1.1729 GBP/USD 1.3657
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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