円が全面安、午後のドル円は109.80円台で堅調に推移=東京為替概況
東京外為市場、午前は対ドルや欧州通貨で円安が進んだが、午後に入ると対オセアニア通貨でも円安傾向となり、円は全面安となった。ドル円は実質5・10日(ゴトウビ)に伴う実需のドル買いで東京序盤から強含み、日経平均株価の堅調地合いも受け、昼前に109.92円付近まで上昇。午後もおおむね109.80円台で堅調に推移した。
香港株が下落スタート後にプラスに浮上したことなどが好感され、午後はリスク選好のドル安も進んだ。ユーロドルは1.1774ドル付近、ポンドドルは1.3810ドル付近まで上昇。中国の不動産開発大手「中国恒大集団」は連日で株価が急落しているが、本日の上海株価指数が小幅な下げにとどまっていることも、マーケット全体の安心感につながっているようだ。
豪ドル/ドルは0.7307ドル付近、NZドル/ドルは0.7080ドル付近まで上昇し、対オセアニア通貨でもドル安が進行。午前の相場では弱い経済指標や経済の結びつきが強い中国との関係悪化が懸念され、上値の重さがみられていた。
ドルカナダは1.2659ドル付近まで軟化し、カナダ円は86.81円付近まで強含む展開。週明け20日に投開票が行われるカナダ総選挙に関し、世論調査で予想獲得議席数が自由党と保守党できっ抗しており、再び小数与党政権が誕生する可能性が高いと伝えられ、午前の相場では上値の重さがみられていた。午後はリスクオンに傾く中で、全体相場につれた値動きとなっている。
日経平均株価は3日ぶりに反発。終値は前営業日比176.71円高の3万0500.05円となった。
午後3時7分現在では、ドル円は1ドル=109.89円前後、ユーロ円は1ユーロ=129.38円近辺、ユーロドルは1ユーロ=1.1773ドル前後で取引されている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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