ドル円は一時109円割れも、落ち着いた動きに＝東京為替概況

ドル円は一時109円割れも、落ち着いた動きに＝東京為替概況

　昨日、円高進行が優勢となる中、節目の109円割れをトライし、108円88銭前後まで値を落としたドル円。その後109円台に値を戻して東京朝を迎えるも、上値の重さもあり、東京市場でも朝方はドル安円高の流れが優勢に。108円93銭まで値を落とす場面が見られた。もっとも、海外市場の安値にも届かず値を戻すと、109円11銭まで回復。ただ、こちらもNY市場での戻り高値に届いておらず、上下とも動きにくい展開が続いた。午後は109円00銭台での推移が続く展開。この後の米ADP雇用者数、ISM非製造業景気指数などの重要指標発表を前に、様子見ムードも。

　午前中大きな動きを見せたのがＮＺドル。7時45分に発表された第2四半期ＮＺ雇用統計が予想よりも強く、今後の利上げ期待が強まった。失業率は第1四半期の4.6％から事前予想の4.4%を大きく下回る4.0%まで改善。雇用者増加率もかなり予想を上回っており、力強い数字となった。この結果を受けて今月の理事会での利上げを見込む動きが一気に拡大。さらに10月の追加利上げを見込む動きも広がっており、NZドル買いにつながった。NZドルは対ドルで0.7020前後から0.7050前後まで急騰。その後も上昇が続き一時0.7060台まで。午後は少し調整も0.7050前後と高値圏でのもみ合いに。

MINKABUPRESS 山岡