続伸、米石油在庫の取り崩し傾向やドル安で=NY原油概況
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=73.62(+1.23 +1.70%)
ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が前日比1.19~1.23ドル高、その他の限月は0.62~1.21ドル高。
今週、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油や石油製品の在庫が引き続き取り崩される傾向にあったことが手がかり。新型コロナウイルスの変異種であるデルタ株が流行しているなかでも米経済活動の正常化は続いており、石油消費は堅調に推移している。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米国内総生産(GDP)を経てドル安に振れていることも支援要因。供給不足の発生など、経済活動の再開が一部で足踏みしており、金融緩和策の巻き戻しの開始がやや遅れる可能性が意識されている。
時間外取引で9月限は堅調に推移し、前日高値を上回った。通常取引開始を控えて高値から一時的に押し戻されたが、その後は再び買いが強まり73.68ドルまで上げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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