パウエル議長が慎重な印象で利回り低下=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:37)
2年債 0.202(-0.002)
10年債 1.231(-0.010)
30年債 1.884(-0.010)
期待インフレ率 2.409(+0.037)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。午後になってFOMCの結果が発表され、利回りは低下した。パウエル議長の会見はやはり慎重な印象で、インフレ上昇は一時的との見解を引き続き示したほか、デルタ株の感染拡大の影響を見極めたい姿勢も滲ませていた。また、資産購入ペース縮小の時期については「メンバー内で様々な見解が出ているが、時期については決定してない」と述べている。更に、一部から出ている米国債より早くMBS購入を縮小の案はあまり支持されていないことも明らかにした。
今回もタカ派とハト派との間のバランスを取った印象もある。さらに労働市場については、雇用最大化というFRBの目標に遠く及んでいないとの見解も示していた。
10年債は一時1.22%台まで低下したほか、30年債も1.88%台まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は+103(前営業日+103)。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。