2024年まで利上げ見込めない中でECB理事の発言は影響薄との声も=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中で、ユーロドルは買い戻しの動きが優勢となっており、1.18ドル台を回復している。先週のECB理事会後も依然として上値は重いものの、1.17ドル台半ばは強いサポートとして機能している模様。本日の21日線が1.1830ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。
先週のECB理事会を通過しても、市場は2024年まではECBの利上げはないとの見方を織り込む動きが続いている。そのような中で一部からは、しばらくECB理事による発言は、ユーロ相場に重大な影響を与えない可能性も指摘されている。市場は、ウイルスの変異株が世界を再び「インフレを誘発する封鎖」に追いやるリスクを警戒しており、それに対する保険として2024年の利上げへのリスクプレミアムが上昇していると考えているという。
先週の理事会での新たな金利ガイダンスは、2024年以降の利上げ期待を変えることはなかったことから、ECBからの発言はしばらく、ユーロドルに重大な影響は与えない可能性があると指摘している。
EUR/USD 1.1811 EUR/JPY 130.26 EUR/GBP 0.8540
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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