ポンドドルはリバウンドの気配も、いまは待つことが賢明との声も=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.3770ドル近辺と本日高値圏での推移となっている。本日のドルが小動きの中で、この日のECB理事会を受けてユーロが軟調に推移しており、対ユーロでの買いがポンドをサポートしているようだ。きょうの上昇でポンドドルは200日線の上に出てきており買い戻しの流れになるか注目の動きが見られている。本日の21日線が1.3810ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。
ただ、ポンドドルはリバウンドの気配を見せ始めているが、本格的なロングでのエントリーは、短期的に底を打ったことを確認し、強力なポンド買いのフォロースルーを待つことが賢明との声も出ている。
英国ではデルタ株による感染が再拡大しており、1日の新規感染者数は4万人以上に増加している。市場は落ち着いた反応も見せているものの、経済への影響も気がかりな状況ではある。それに加えて、英政府は北アイルランド議定書の修正をEU側に提出したが、EUは英国の要求を拒絶しており、双方の緊張が再び高まっている。ジョンソン英首相はフォンデアライエン欧州委員長に対して提案を真剣に検討するよう促したと述べていたが、EUが簡単に変更に応じるとは考えにくい。
GBP/USD 1.3777 GBP/JPY 151.79 EUR/GBP 0.8544
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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