ドル円は110円台堅持 米経済のアウトパフォームでドルに強気な見方も=NY為替
ドル円はNY時間に入ってやや戻り売りに押されているものの、底堅さは堅持しており、前日回復した110円台を維持している。ただ、上値が重い雰囲気は続いており、本日110.45円付近に来ている21日線は上値抵抗として意識されているようだ。本日の市場は、米株式市場でダウ平均が上げを一服させ、米国債利回りも再び低下していることから、ドル円は上値を抑えられている。米10年債は1.24%台まで低下。
市場の一部からはドルにやや強気な見方も出ている。デルタ株による感染再拡大は、米経済の再開を妨げる可能性があるものの、今年もドルは上昇が期待されるという。最終的に年末に動きにより、ドルが僅かに上昇すると予想しているようだ。
理由としては、米経済の見通しは依然として他国をアウトパフォームする可能性が最も高く、米経済の今年の成長は6.5%が予想され、来年も5.5%の成長が見込まれるという。それに伴いFRBも徐々にタカ派色を強めて行くことが想定され、ドルを支援すると説明している。そのシナリオであれば、FRBと日銀との格差拡大からドル円も上昇が期待されそうだ。
USD/JPY 110.13 EUR/JPY 129.59
GBP/JPY 151.37 AUD/JPY 81.02
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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