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ドル円は110.30円付近での推移が続く ポンドドルは200日線を回復=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は110.30円付近での振幅が続いている。きょうのNY為替市場、ドル円は下値は支えられているものの上値にも慎重になっている気配も出ている。前日の流れを引き継いで、きょうも市場はリスク回避の動きを一服させており、ドル円も110円台を回復した。ただ、相変わらず上値に慎重な雰囲気は続いており、110円台前半での推移が続いた状況。21日線が110.45円付近に来ており、目先の上値メドとして意識されるが、その水準を突破しようという勢いまではなかった。

 米国債利回りが下げを一服させており上昇に転じたほか、米株式市場も決算を受けた買い戻しが強まり、ドル円は下値をサポートされたようだ。

 デルタ株による感染再拡大で景気回復への不安が高まっているものの、以前のように封鎖措置が講じられることはなく、ある程度、堅調な消費は維持されるとの楽観的な見方が徐々に優勢になりつつある。ただ、中央銀行はタカ派色を後退させる可能性はあると見ており、FRBの慎重姿勢が予想以上に長引く可能性も留意し始めているのかもしれない。そのような中でドル円は下値は支えられているものの、上値にも慎重になっているようだ。

 ユーロドルはNY時間に入って買い戻しが優勢となり、1.18ドル台を回復している。本日も一時1.17ドル台半ばまで下落していたものの、いまのところ、その水準は強いサポートとなっている模様。

 明日はECB理事会が予定され、それに絡んだポジション調整も出ていたようだ。ECBは今月初旬に戦略見直しの結果を公表し、中期的インフレ目標をシメントリックな2%に変更した。市場では、現在の金融緩和策の長期化の可能性を許容する内容と受け止められている。その変更に伴い今回の理事会では、フォワードガイダンスを変更してくると見られているが、ハト派な内容になると予想されているようだ。ECBからすれば、ラガルド総裁が主張する「好ましい資金調達環境」を維持することで、債務の持続性を管理し、潜在成長を高めるために必要な構造改革を実施できる。一方、FRBは早ければ夏終盤にも、来年初めの資産購入ペース縮小開始を打ち出す可能性も指摘されている中で、ECBとFRBの金融政策の格差はますます広がり、ユーロドルは圧迫されるとの見方も根強い。

 ポンドドルも下げ渋る動き。本日も下値模索が続き1.35ドル台に下落する場面がみられていたものの、1.37ドル台に戻した。きょうの上げで200日線を上回って来ており、明日以降の動きが注目される。

 ただ、上値が重い雰囲気に変化はない。急速に拡大しているデルタ株に対する不確実性と、英国とEUの緊張の高まりが、短期的にポンドを圧迫すると見ている向きも少なくないようだ。英国での感染再拡大は社会的な流動性を低下させ、経済活動を損なうと見られている。その影響に加え、EU離脱後の緊張が懸念される中で、英中銀の利上げ開始期待はしばらく抑制されたままになるという。英政府はEU離脱後の英国と北アイルランド間の貿易協定の修正条項をEU側に提示する予定だが、これらの変更を受け入れる可能性は低いと見られ、新たな緊張が警戒されているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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