英中銀 利上げが先か、量的緩和縮小が先かで見方分かれる=NY為替
ポンドドルはNY時間にかけて買い戻しが優勢となっており、1.3920ドル付近に戻している。ロンドン時間には1.3860ドル近辺まで下落していた。ただ、本日の100日線が1.3945ドル付近に来ているが、その水準での上値抵抗は強いようだ。
今週は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されているが、英中銀は緩和策の終了が近いとみられている。ただ、出口戦略において、その方法には見方が分かれているようだ。
英中銀は金融引き締めの開始手段として、利上げの前に量的緩和を縮小を優先する可能性が十分にあるとの指摘が出ている。さらに、それは市場の予想よりも遅れて行われる可能性もあるという。消費者物価指数(CPI)が2023年後半まで、2%目標の上で安定しないと予想しており、恐らく2024年でさえ、金融政策が市場の予想よりも遅れて引き締められると見ているようだ。それは、英国債のイールドカーブのフラット化ではなくスティープ化を伴うという
一方、逆に英中銀は来年の5月に政策金利を0.15%引き上げて0.25%とし、その後に量的緩和縮小を開始するとの見方も多い。なお、今週のMPCで政策は据え置くものの、刺激策解除に関するレトリックは強化するという。インフレと成長のデータは英中銀の予想を上回っており、封鎖措置緩和の最終段階の遅れは、英中銀の見解に僅かな影響しか及ぼさないと指摘している。
GBP/USD 1.3921 GBP/JPY 154.17 EUR/GBP 0.8555
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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