ドル円は堅調 このあと5月の米中古住宅販売件数=NY為替
きょうもドル円は底堅い推移が続いており、110.70円付近に上昇している。このあと日本時間23時に5月の米中古住宅販売件数が発表される。予想では年率換算で572万件と前月比で4カ月連続の減少が見込まれている。
米中古住宅市場は物件不足が深刻化しており、価格も過去最大の伸びを示す中、消費者も住宅購入を手控えている。住宅ローン申請件数も5月に5.2%減少した。
一方、これまで米住宅市場の最大の追い風となっていた住宅ローン金利も僅かではあるが上昇傾向を示している。先日のFOMCでは、FRBが2023年末までに利上げを2回見込んでいることが明らかとなった。そのような中でFRBの早期利上げによるインフレ期待の低下から住宅ローン金利の参考レートとなっている米国債利回りは低下しているものの、FRBが出口戦略に向けて舵を切りたがっていることが示唆される中で、住宅ローン金利も傾向としては上昇が見込まれる状況。
強い内容であれば、FRBの利上げ期待が強まり、為替市場はドル高の反応が期待される。ただ、米株式市場の反応次第ではドル円は逆のケースも留意される状況もある。
米中古住宅販売件数(5月)22日23:00
予想 572万件 前回 585万件
USD/JPY 110.70 EUR/USD 1.1905 GBP/USD 1.3885
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。