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ドル円は戻り売り強まる 次第にリスク回避の雰囲気も=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが強まっており、110.20円近辺まで下落する場面もみられた。前日のFOMCを受けて為替市場はドル買いが強まり、ドル円も110.80円近辺まで急上昇していたが、本日は戻り売りを強めている。前日の上げで6月4日の高値110.35円を突破し、111円台を目指す動きもみられていたが、再びその水準を下回って来ており上値は重い。

 米国債利回りが前日の急上昇から逆に急速に下げており、米10年債は1.5%を再び下回っている。この日発表の米経済指標が弱い内容となったことも利回りの下げを誘発している模様。また、米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落しているほか、原油も下げており、リスク回避的な動きが出ている。円相場は円高が強まっており、ユーロ円やポンド円といったクロス円の下げもきつい。

 市場では前日のFOMCを通過して、雰囲気がタカ派にシフトしており、資産購入ペース縮小について、9月に議論を開始し、来年には開始するとの見方も出ている。一方、強気な見方では9月に発表し、11月に開始との見方も出ているようだ。開始から段階的に購入ぺースを縮小させ、資産購入終了までに2-3四半期の時間をかけるものと想定されているようだ。

 米雇用指標の改善が続くか次第というところもありそうだが。前日のFOMCでFRBがタカ派にシフトしたとの見方が強まっており、これまで市場が享受してきた適温相場(コルディロックス相場)が後退するのではとの警戒感もあるのかもしれない。

 ユーロドルは1.19ドルを割り込んでいる。また、前日のFOMCを受けて、ユーロドルに強気に見ていた向きが弱気に転じたことが複数伝わった。ECBは先日の理事会でハト派姿勢を強調していたが、前日のFOMCを通過して、ECBとFRBの金融政策の格差が拡大するのではとの見方も強まっている可能性もあり、ユーロドルを圧迫していそうだ。

 ポンドも売りが強まり1.38ドル台に下落。英国で新規感染者数が再び増加しており、本日は1万1007人と2月19日以来の多さとなった。19名の死亡が確認されている。また、6月15日時点での入院患者は1227名。同国ではワクチン接種が進んでおり、4200万人以上が1回目のワクチンを接種しているが、感染者数は再び増加傾向にある。このニュースが伝わると、ポンドは下げ幅を拡大させていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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