まもなくFOMCの結果発表 バランスを取ってくるか=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は109円台後半での上下動が続いている。このあと日本時間3時にFOMCの結果が公表され、その後の3時半にパウエルFRB議長の会見が予定されている。今回はFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)や経済見通しが公表されるが、金利見通しではメンバーの投票の中央値は、3月時点は23年末までのゼロ金利据え置きだったが、それが「利上げ」に修正になるとみられている。
ただ、そのこと自体は市場も織り込み済みで、注目は2022年の利上げ開始予想が何人いるのかという点になっているのかもしれない。
FRBの慎重姿勢に変化はないと見られているが、パウエル議長が会見で資産購入ペース縮小について議論し始めたこと認めるとの見方も出ている。しかし、それには、FRBの目標に向けて経済が更に前進することを条件とし、バランスをとる可能性があるとも見られているようだ。
市場ではFOMC後はドル高の反応が期待されているようだが、基本的にはバランスを取ってくるものとみられることから、ドル高の反応を見せたとしても、どの程度の勢いになるかは未知数の部分も多そうだ。
USD/JPY 109.88 EUR/USD 1.2116 GBP/USD 1.4098
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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