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【これからの見通し】米FOMCは物価と雇用の2大使命を念頭に

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【これからの見通し】米FOMCは物価と雇用の2大使命を念頭に

 きょうはいよいよ米FOMCの結果内容が発表される。参加メンバーの金利見通し、経済予測、パウエルFRB議長の記者会見が実施される。政策金利については従来通りの据え置き予想で市場のコンセンサスが形成されている。注目はポイントはあらためて物価と雇用の安定といった米金融当局の2大使命についての認識となろう。

 物価については直近の消費者物価指数が前年比+5.0%と大幅な上昇を示している。一時的との見方が多いなかで、さて、このまま中期的に高水準が続く可能性はないのかどうか。景気の落ち込みといった反動でもない限りは、人手不足や半導体、サプライチェインに関連した品不足の構図が長引く可能性も考えられる。このような点について、これまでのコメントに変化がみられるのかどうかが注目。

 雇用については、前回の米雇用統計で非農業部門雇用者数が増加傾向を示したものの、市場予想に届かなかったとして市場はネガティブな反応を示していた。たしかに、パウエルFRB議長からは、人種などによって失業率に差異がみられる点が指摘されており、不均一な回復となる面も否めない。このような点が強調されるようだと、数字の上での改善だけではなく、質の面でも改善が必要との認識が示される可能性もありそうだ。

 インフレと雇用は、出口戦略に向けた市場の期待に対してお互いにけん制し合うような気がするがどうか。前回のFOMC会合では「2023年までゼロ金利を継続する」としていたが、この文言が維持されるのかどうかが注目される。メンバーによる金利見通しでは早期利上げ派が増えるとの見通しが高くなってきているようだ。実際に、そうなった場合に、パウエル議長がどのように手綱を引き締めてくるのか、会見でのコメントにも注目したい。

 市場の反応は微妙だ。あまりにもタカ派的な内容となれば、株安からリスク警戒の動きにつながることが予想される。ただ、上記のようにある程度のバランスをとってくるとみられ、その場合は些細な変化が市場で取り上げられることとなろう。発表は日本時間17日午前3時、パウエル議長会見は同3時半から。

 この後の海外市場で発表されるFOMC以外の経済指標は、中国鉱工業生産(5月)、中国小売売上高(5月)、米MBA住宅ローン申請指数(11日までの週)、米住宅建築許可件数(5月)、米住宅着工件数(5月)、米輸入物価指数(5月)、カナダ消費者物価指数(5月)、ブラジル中銀政策金利など。

 発言イベント関連では、エルダーソンECB理事、デギンドスECB副総裁などの講演が予定されている。米露首脳会談が4-5時間程度の時間をとって実施される予定。米週間石油在庫統計が発表される。南アフリカ市場は青年の日のため休場。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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