FOMCをにらみ、様子見ムードが続く展開に=東京為替概況
FOMCをにらみ、様子見ムードが続く展開に=東京為替概況
16日の東京市場は、FOMCを今晩に控えて様子見ムードが広がる展開となった。ドル円の朝からの値幅はわずか9銭にとどまり、ほぼ膠着状態に。政策金利、量的緩和策の現状維持が確定的な今回のFOMC。ここにきての米雇用統計の弱さもあって、声明などでも慎重姿勢が継続すると見られるが、物価上昇が顕著になるなど、行動制限緩和が広がる中で米経済に動きが出ていることもあり、ある程度前向きな姿勢が示される可能性があるとの思惑も。特に年末時点でのFOMCメンバーによる政策金利水準見通しをドットで示したドットプロットにおいて、前回の2023年末までの金利据え置き見通しから、2023年末までには利上げを見込む動きが多数派になるのではとの思惑がドルを支えている。
昨日1.21台前半で振幅を見せたユーロドルは1.2120台を中心とした推移。午前中は1.2117を付けるなど若干ユーロ売りドル買いの動きも、その後値を戻し、午後には1.2130前後を付けている。昨日1.2150手前から1.2100手前に落とした後、NY市場昼からのもみ合いの中で現水準前後で上値が抑えられており、ごく短期的にはポイントとなるところ。ユーロ円も午前中の133円41銭前後から133円50銭台に。
欧州通貨売りドル買いの流れに加え、対EUとの北アイルランドなどを巡る対立警戒から売りが出たポンドは、1.40台後半での推移。昨日ロンドン市場で155円50銭手前から154円50銭台まで値を落とす場面が見られたポンド円は155円ちょうど前後での推移が続いた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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