ドル円が110円台をうがかう FOMCを受けたドル買いへの期待も=NY為替
ドル円はNY時間に入って買いが優勢となっており、110円をうかがう展開を見せている。米国債利回りが上げ幅を広げており、ドル円も追随している模様。今月の高値が110.35円付近になり、目先の上値メドとして意識される。
全体的には今週のFOMC待ちの雰囲気が強い。16日に結果が発表される。市場は出口戦略着手のスケジュールに関するFRBからのシグナルを待っている。今回はFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)が公表されるが、3月FOMCではメンバーの投票は中央値で23年末までゼロ金利で据え置きだった。しかし、今回は23年末までに利上げに修正になるとみられている。
ただ、そのこと自体は織り込み済みで、注目は2022年が何人いるのかという点になっているのかもしれない。また、資産購入ペース縮小など出口戦略について何らかヒントも期待されている。しかし、米労働市場に依然として大きなスラックがある中で、FRBが慎重姿勢を緩和させることはなく、少なくともFRBが8月にワイオミング州のジャクソンホールで毎年開催する年次総会まではFRBは動かないとみられているようだ。
しかし、一部からはFRBは慎重姿勢を若干緩め、それがドル買いに繋がる可能性を指摘する向きもいる。パウエル議長が会見で資産購入ペース縮小について議論し始めたこと認める。しかし、それには、FRBの目標に向けて経済が更に前進することを条件とするという。ただ、それはドルをサポートする可能性があると指摘している。
USD/JPY 109.96 EUR/JPY 133.36
GBP/JPY 155.20 AUD/JPY 84.90
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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