ドル円に買い強まる リスク選好の円安が押し上げ=NY為替
ドル円はNY時間に入って買いが強まっており、109.75円近辺まで上昇している。朝方発表の米新規失業保険申請件数が予想よりも少なかったことや、GDP改定値で個人消費が上方修正されたことなどでリスク選好の円安がドル円を押し上げている模様。ユーロ円やポンド円といったクロス円も買いが強まっている。米国債利回りや米株も指標を受けて上昇しており、ドル売りも一服していることから、ドル円はサポートされている模様。
5月31日は米国が祝日となっていることで、本日の売買の受け渡しは6月に入る。日本時間0時のロンドンフィキシングに向けて、月末を意識した日本の投資家の買いも観測されているようだ。
ただ、ドル安への警戒感は依然として根強く、110円には慎重な雰囲気もみられている。明日は4月のPCEデフレータが発表され、市場はいつも以上に注目している。PCEデフレータはFRBがインフレ指標として重要視しており、今回は強い内容が見込まれている。しかし、FOMCメンバーはインフレ上昇は一時的と、慎重姿勢を堅持している。内容次第ではドルを圧迫する可能性も警戒されているようだ。
USD/JPY 109.75 EUR/JPY 133.91
GBP/JPY 155.79 AUD/JPY 85.07
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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