次のリスクを探しでボラティリティ低下 しばらくドルの上値重いとの指摘も=NY為替
NY時間に入ってややドル売りの動きが再び優勢となっており、ドル円は108.70円付近の本日安値圏に値を落としている。下値では実需筋や個人投資家の買いも入り下値がサポートされているようだが、一方で109円台にも慎重で、108円台後半の狭い範囲での上下動に終始している状況。
コモディティ市場や仮想通貨市場で激しい値動きが見られている割には、為替市場はボラティリティの低い相場展開が続いている。一部からはこのボラティリティの低さは、為替市場が次のリスクを求めているためだとの指摘が聞かれる。
資金は米資産市場から世界の他地域の回復ストーリーを探してローテーションしていることが想定され、しばらくドルは上値の重い展開が続くとの見ているようだ。もっとも、FRBが出口戦略に舵を切れば別だが、その可能性はいまのところは低いという。
ドル円は再び21日線を下回っているが、108.50/60円水準が目先の下値サポートとして意識される。買いオーダーも並んでいるようだが、その一方で108.50円より下にはストップも観測されている状況。
USD/JPY 108.72 EUR/USD 1.2227 GBP/USD 1.4159
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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