リスクオンのドル安と円安、ユーロドルは前日高値に顔合わせ＝東京為替前場概況

　東京外為市場、日経平均株価の大幅高を背景にリスクオンの様相となっており、ドル安と円安の展開になっている。ＮＹダウ先物が時間外取引で３ケタの上昇となっているほか、新型コロナウイルスの感染再拡大で軟調に推移していた台湾の主要株価指数が３％程度の急伸となっていることも安心材料。ユーロドルは１．２１６９ドル付近まで強含み、前日高値に顔合わせとなる場面もみられた。

　豪ドル／ドルは０．７７９７ドル付近まで、豪ドル円は８５．１１円付近まで上昇。午前１０時３０分ごろに公表された豪州中央銀行（ＲＢＡ）の議事録では従来通りの政策運営方針が示されたため、特に材料視されていないもよう。リスクオンのドル安と円安地合いに沿った値動きをみせており、議事録公表後は一段高となっている。

　ポンドドルは１．４１７７ドル付近までじり高となっており、２月２５日以来の高値水準に上昇。本日１５時に英国の４月雇用統計の発表を予定しているが、新型コロナウイルスの感染拡大からの回復を期待するムードは強く、ポンド買いを支えているようだ。

　ドル円は全体相場がドル安と円安に振れる中で、１０９．２０円前後でもみ合い。午前８時５０分発表の日本の２０２０年度国内総生産（ＧＤＰ）は４．６％減で戦後最悪レベルの落ち込みとなったが、マーケットの反応は限定的。

　日経平均株価は大幅反発。前引けでは前営業日比５７７．８１円高の２万８４０２．６４円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１０９．１７円、ユーロドルは１ユーロ＝１．２１６６ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３２．８２円、ポンド円は１ポンド＝１５４．７１円、豪ドル円は１豪ドル＝８５．０３円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７９．００円、スイス円は１スイスフラン＝１２１．０１円、カナダ円は１カナダドル＝９０．６７円付近で推移している。

MINKABU PRESS