全般ドル安の地合い、米１０年債利回りの低下で＝東京為替前場概況

　東京外為市場、前日の海外市場の流れから一転して、全般ドル安の地合い。米１０年債利回りが１．６７％台へ低下していることを背景に、ドル円は１０９．４８円付近まで下落し、ユーロドルは１．２０８９ドル付近まで上昇している。

　ポンドドルは全体相場のドル安傾向も相まって、１．４０７８ドル付近まで上昇。ポンド円は株安を受けた円高地合いの中でも１５４円台を維持し、底堅さをみせている。英国中央銀行（ＢＯＥ）チーフエコノミストのホールデン氏が英紙で、英国の１年後の２ケタ経済成長予想は現実的との見方を示したとされ、ポンド買いにつながっているもよう。同氏は「将来押し寄せるインフレ洪水のリスクを回避するため、今こそ蛇口引き締めを始めるべき」と述べたという。

　ＮＺドル／ドルは０．７１７０ドル前後、ＮＺドル円は７８．６０円前後でもみ合い。ニュージーランドのアーダーン首相が海外旅行の再開に慎重姿勢を示したと伝えられているが、ＮＺドルの値動きに与える影響は限定的のもよう。

　日経平均株価は大幅に３日続落。前引けでは前営業日比５１８．７８円安の２万７６２８．７３円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１０９．６０円、ユーロドルは１ユーロ＝１．２０８５ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３２．４４円、ポンド円は１ポンド＝１５４．１６円、豪ドル円は１豪ドル＝８４．７８円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７８．６１円、スイス円は１スイスフラン＝１２０．６７円、カナダ円は１カナダドル＝９０．５０円付近で推移している。

MINKABU PRESS